北村歯科 横浜市鶴見駅東口駅前

かみ合わせ治療(現在は行っておりません) 横浜市鶴見区 鶴見駅前 北村歯科

最近本屋さんで医療のコーナーでかみ合わせ治療の本を目にする機会が増えてきました。
数年前のある日突然、私は歯科医として職業病の一つである腰痛におそわれました。腰痛が治って来たと思えば、今度は痛みは下の方に下がり座骨神経痛と言われる状態です。

ある日、ふとしたことから、この座骨神経痛を噛み合わせで治すことが頭の中をよぎりました

歯科業界を見回すと、噛み合わせ治療という名目でかなりの高額の治療費で診療しているケースが多く、私はずっとそれに対して心理的抵抗を持っていたのが正直なところなのですが、別の意味では妙な意地があって噛み合わせ治療の話について、知人や紹介患者さんのみに限定してきた理由もそこにありました。

噂に聞くところでは、には数百万円の治療費を掛けたとの話もたくさん耳にしますし、何かにつけて『顎関節症』、『低位咬合症候群』と名付けて何でもかんでも噛み合わせ治療に持っていき「無理矢理病名をこじつける」ような行為が氾濫している現状にも抵抗、反感を持っていたことも事実です。

治療する立場から言えば、とりあえず自分自身が一番有用な実験用モルモットであることは確かですので。ある意味ではこれを機会に自分自身で実験を試みることにしました。

人間の頸椎、胸椎等には、ものを噛むときには数十キロ〜300キロ程度の力が垂直方向にかかることを利用して、積極的に姿勢性や背骨のひずみを矯正する事を試みました。自分自身の痛みやつらさというある意味での不幸な経験をバネにして、自分の内にある可能性を利用して不幸を幸福へと逆転するという発想に切り替え、この自分の経験を生かして、腰痛、坐骨神経痛をどのように克服したかを元に、噛み合わせ治療をご紹介していこうと思った次第です。
また協力していただき、貴重なデータをいただいた皆様にも大変感謝しております。

ここで目的とすることは「顎関節症」「顎低位症候群」などの無理矢理にこじつけた病気ではなく、逆の発想で、噛み合わせを調整したり、利用したりして全身状態を自然な状態にして「自己治癒力」により全身管理や体の不調、症状に対応するという治療法です。しかし、確立されたエビデンスに乏しく、確実性がないために臨床で来院した患者さんにかみ合わせ治療は行っておりません。

噛み合わせ治療をしてなにが変わる?


今まで治らなかった多くの症状が、噛み合わせを治療する事により治癒した、緩解したとの報告は数限りなく報告されていますが。確定した根拠を持たないのも事実です。

現実では、咬みあわせと全身との関係は、データに乏しくこれといったエビデンスが少ないのも事実で、確立された分野ではないと考えています。


肩こり 背中の痛み 首、背中の痛み
神経痛 腹痛 関節痛
筋肉の緊張性頭痛、 神経興奮性頭痛
腰痛 椎間板ヘルニア
自律神経失調症
便秘、胃腸障害 胃潰瘍、胃腸障害

近視、乱視 耳鳴り、耳痛、

循環器疾患 心不全 動悸 狭心症 不整脈 心筋梗塞
呼吸器疾患 睡眠時無呼吸症状 喘息

神経症 更年期障害 。。。。。。。


要するに・・・・・
●背骨 脊髄が曲がっている
●姿勢が悪いために内臓圧迫、血行不良
●神経、内分泌のバランスが崩れる
●首の筋肉や骨の異常(むち打ちの症状が典型的な例)
●こりが広がっているが故の変調

などの原因で多くの症状が出てくることは、想像に容易い事だと思います。


従って、噛み合わせを調整したり、その力を有効利用する事で、多くの疾患や症状が改善される事自体、なんら 不思議な事ではありません。


むやみに噛み合わせをいじり回す危険性

以前NTVの番組で「特命リサーチ200X」で話題になっていましたが、噛み合わせが原因で最後には歩行困難になってしまった女子学生の紹介がありましたが、このような例はまれだとしても、やたらに噛み合わせをいじり回すことは大変危険な事であるのです。

日本消費者連盟から出版されている本にも多くのケースが取り上げられていますが、歯科医によって「あなたの噛み合わせが悪い」と言われ、自分の歯を削られて全身すべてのバランスが崩れてしまって、七点罵倒、死ぬ思いを経験した人の話題が載っておりますが、このような不可逆的な処置は大変な危険性をはらんでいることを常に念頭に置いておかなければいけないと思います。

従って処置の中心は、可逆的な処置・・・すなわちいつでも元の状態に戻すことが可能である事が大切であると考えます。デンタルダイヤモンド社から出版されている「歯科心身医学症域の症例集」である、『さまよえる患者をどう捉えるか』という症例集には、心身症、神経症、鬱病、分裂症等が原因での顎関節症等の症例が紹介されていますが、ここではそのような症例は扱わずに、全く顎や噛み合わせに自覚症状のない場合の噛み合わせの治療をご紹介していきたいと思います。


噛み合わせ治療の目的と要点


噛み合わせを調整する事で、首の後ろのコリ 肩こり 腰痛 背筋の痛み 頭痛、 不定愁訴が緩解する例が数多く報告されています。頚腕症候群と呼ばれるムチ打ちによる症状や 手、腕のしびれ、痛み等にも効果的とされています。

近視、乱視等の改善も多く報告されています。その他循環器障害 呼吸器障害など多くの疾患に
適応範囲は広がるものと考えられています。しかしこれも確定的なものではありませんので、現時点ではかみ合わせが以外の原因の可能性が高い可能性が大です。

人間で一番重い頭の位地がずれることにより、頸椎 胸椎 腰椎 仙椎 膝までドミノ崩しの様に 連鎖的にずれを生じき中枢神経である脊髄の変調をきたすことが第1の原因と考えられます。
首の骨や背骨がずれていれば多くの症状の原因となることは、 誰でも容易に想像出来ることだと思います。 背筋が真っ直ぐ通った人は健康と言われる所以はこの点にあるのだと考えられます。

第2に、顎の運動は複雑な脳反射であるために、脳反射が障害されることにより神経系に狂いが生じると 考えられます。脳の反射運動を調整する事により、自律神経のバランスを保つことで、 多くの不定愁訴の緩解やストレスに対する耐性を上げる事が出来ると考えられます。

姿勢が改善されますので、各種スポーツやモデルさんの姿勢整体にも効果が期待できます。

噛み合わせの種類

噛み合わせには、2種類の噛み合わせがあります。その区別は
1.噛む、かみ合わせ  

2.噛まない、かみ合わせ

の噛み合わせに分けられますが、人間には力をいれて噛む状態と、リラックスした状態での上と下歯がかみ合っていない状態に大きく2分出来出来ます。要するにグッと噛みしめなければいけないときと、強く噛んではいけない場合とに分かれるからです。たとえば力士が相撲を取る場合に口を開けている力士もいませんし、ボクシングやアメフトなども同様です。

その一方、、睡眠時はもちろんのこと、深呼吸をしてリラックスした時や勉強、読書のように体に力が入っていないときには上と下の歯は強く噛んでいない状態ものあります。この状態の時には体はリラックスしているばかりか自然治癒力も高まるとの意見もありますが、確立されたものではありません。


頭蓋と重心と背骨の湾曲

現代人はほとんどの人が前屈みの姿勢をとっていると考えても過言ではありません。、
それが原因で首の後ろのコリに始まり、その影響はそれがドミノ倒しの様に全身に波及してしまうのです。

頭蓋は、体で一番重いものですが、それが一番上に位置していることが人間が直立歩行をするようになったたときの一番のマイナス要件かもしれません。一番重いものが一番上にある。ために、その頭の位置がずれてくることにより、中枢神経である脊髄がずれを生じるのですが、最初に第一頸椎と頭蓋の接触部分は重心より後ろにあるために、頭蓋と第一頸椎の位置がずれ、噛み合わせによって噛み合わせの軸線上にある第二頸椎にずれが生じ、 頸椎、胸椎、腰椎とS字湾曲を経て、2番目の重心は仙骨まで影響があるばかりが、股関節や膝、足にまで影響は波及してしまいます。噛み合わせ治療の結果「靴の減り方」まで変化した例は数多く報告されています

今までの学説では前側にある首の筋、すなわち舌骨上下筋郡と後頭部の筋の関係で頭蓋の位地が決まると信じられており、下の顎の運動や位地は頸椎と頭蓋の位置関係と無関係であると信じられていましたが近年この定説も否定されるようになりました。
近年では咬合力によって頭蓋は第一頸椎との視点を中心に回転運動されると考えるのが主流となりつつあります。

正しい頭蓋の位地は直立時引力に対して90度前後であり、 上顎の咬合平面がほぼ水平になる程度と考えられ。 もしも前屈みの状態であるならば、それを支える頭の後ろの筋が常に緊張して
頭の後ろが凝った状態になり、肩こりや頭痛の原因となる可能性が指摘されています。しかし、統計的エビデンスに乏しいうえ、これらは推測であるという意見も多いのも事実で、確率された理論ではありません。


基本的な治療法

基本的には、噛み合わせ力のによりテコの原理で脊椎にかかる250キロともいわれる力を利用して、姿勢を変えて体のゆがみや背骨の歪みを矯正するプレートを製作する事により行います。
いくら上下の歯のかみ合わせを修復したところで、全身、頸椎に対する頭蓋の位地は変わりませんが
交叉咬合 叢生 抜いたまま挺出歯 異常な早期接触等は治療の必要がある場合があります。

かみ合わせをいじる弊害に関しては上で書きましたが、プレートならば、調節範囲も広くいろいろな応用や修正も可能ですが、オリジナルの歯の噛み合わせを変更しなくても治療が可能なために、「元の状態に戻すことが可能」です。

噛み合わせ治療においては、上で述べたとおりに不可逆的処置はなるべくさけて、いつでも元の状態に戻せるならば、その人のベストな状態、姿勢、背骨の状態をマウスプレートを調整する事で見極めることが可能ですが、歯を削ったり、冠ををかぶせて噛み合わせを作った場合には、自由に姿勢や噛み合わせの位地を調整する事は困難であるばかりか、逆に不正交合を作り出す原因ともなりうる可能性も危惧されます。これらの項目は、「予想、推測の域を超えない」という意見もあり、明確なエビデンスに乏しいというのが現状だと考えられます。

マウスプレートを入れると


自律神経の安定
プレートを入れることによってますは歯根膜刺激によって唾液が出てきます。
唾液が出るということは、副交感神経が優性になった状態であるのですが、自律神経の特徴として活動時には 交感神経が活発となり、休息時には副交感神経優位となるのですが、この二つの神経は「相反支配」と呼ばれる制御機構があり、片方が活発なときには、もう一方は不活動となります。よく言われるストレス神経とは交感神経が過剰に興奮した状態であり、唾液分泌が活発になることで、ストレス神経の鎮静も期待できます。しかし明確なエビデンス、統計的に証明する資料に乏しいのが現実です。

●唾液の効用

唾液には消化作用、抗菌作用、潤滑作用の3つが大きな作用ですが、 消化系に影響を大いに与えるのはもちろんのこと、耳下腺、舌下線、顎下線に刺激を与えることでホルモンバランスにもよい影響が期待できます。

擬星状神経ブロック

星状神経節は第7頸椎と第一胸椎の中間点の両脇にありますがこの神経節を安静にする事によって、その効果は絶大なものとなります。医科領域ではペインクリニックや顔面線形麻痺、突発性難聴などの治療に併用されています。

●脳の間違った反射データを消す
人間が顎を動かす運動や、話すときの運動 ものを飲み込む運動などは、複雑な脳神経系の反射運動です。その運動を一度キャンセルして、データを消してあげることで自然治癒力が向上するという意見もあります。

症例1 若山敏広さんの場合
症例2 津田さんの場合
症例3 山田さんの場合
症例4 集団治療をしました



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