隣接面(歯と歯の接触点)の虫歯の広がり

北村歯科  横浜市鶴見駅東口駅前

症例その6。隣接面(歯と歯の間)の虫歯
歯と歯の間から虫歯が発生した場合、本人が虫歯であることを自覚したときには、既に相当虫歯が進行した状態であることがほとんどです。その理由は 1.虫歯が発生する場所が見えない部分であること 2.ほんの小さな点から虫歯が発生しているのですが、虫歯が歯の中に進行する際に表面のエナメル質を残して、柔らかい象牙質を浸食して歯の中が空洞になるような形態で進行する。という理由によるものです。従っていかに早期に発見するかが大きなポイントとなります。また本人が想像する以上に虫歯が進行しているため、しばしば歯科医とのトラブルや歯科医に対する不信感の原因となる事が多いようです。

つまらい事ですが、私は今だに視力が抜群です。通常では見えない歯の奧にある影が見えるのです。ある意味ではそれが虫歯の早期発見の特技につながっています。その為には視力維持のトレーニングや速読のトレーニングをしながら、パイロットと同じように眼を大切にしています。
表面からは全く虫歯があることには気づきません 少し削って見ると。この時点で本人にこの写真を見てもらい、虫歯であることを確認してもらいます。
もっと削った画像ですエナメル質が卵の殻のようになっていて、中身は既にキャラメル程度の柔らかさの状態です。歯は既に虫歯のドームとなっています
隣接面の虫歯はこんな小さな点から中に向かって進行していきます。このケースではあえて上の歯をあらかじめOPENして、手前の歯の虫歯の発生点を撮影しました。 白い部分はエナメル質。黒い部分は象牙質です。このケースでも、中心付近まで虫歯は広がっていました。
このような虫歯を歯科医がどのように口頭で説明したところで、本人も納得行かないのも仕方ないことだと思います。この時点では症状は全くなく、状態によっては麻酔して神経を取る処置に及ぶことは日常的なことです。しかし、きちんと画像にして本人に確認してもらった上で信頼関係を確立して治療が出来るような環境を作った価値は充分にあったと確信しています。

下に示す例でもが本人が虫歯であるとには気づかない場合が多いようです
歯と歯の間に小さな穴が見えています。この状態まで進行すると、ほとんどの場合は神経の部分まで虫歯が進行しています。 このケースでは、若年者であるために、虫歯の進行が早いようです。進行が早い虫歯は着色が少ないのが特徴です。歯の中はピンセットでさえ削れる状態でした。 完全に神経迄虫歯は到達しています。削りだすと一気に神経のある中心部(髄腔と呼びます)まで貫通してしまいます。
ここまで来てやッと本人も気づきます。「歯が割れた」「ものを食べていたら石が入っていて歯が割れた」との理由で来院する人が経験上多いようです。既にこの状態まで来ると、爆発的に痛み出すのも、すでに時間の問題となっています。
前歯です。 前の方の奥歯です。


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