関節症の原因と簡単な診断法

北村歯科 横浜市鶴見駅東口駅前

顎関節症の診断のポイントは、痛みの有無、開口障害の有無、クリック音の有無が大切です。患者さんからの主訴をや、顎を開閉してし時痛 開口度合い、関節からの音をチェックします。通常の場合おおよそ3横指分の開口ができれば問題はないとされています。

通常時ヒト上下の歯を咬んではおらずに、学術的は統計では一日に咬んでいる時間はせいぜい15分程度と言われています。そのため、顎は頭蓋骨から筋肉でぶら下がっていると考えても差し支えありません。

顎を支えている筋肉のバランスは、全身の筋肉バランスの影響を多大に受けています。何らかの影響で、全身の筋肉が緊張し身体の歪みが大きくなると、身体のバランスが変化しますが、顎も全身の影響を受けて位置にズレが生じるます。しかし、咬み合わせは簡単には変化はしませんから今まで咬んでいる位置が変わらないのであれば、必然的に、どこかしらに歪が生じて、その負担を可動部分である顎関節に症状が現れて来ます。

当たり前のことですが不適切な歯の治療や、虫歯を放置した場合や、歯ぎしりなども、筋肉と咬み合わせのバランスを崩す原因となります。要するにかみ合わせと、筋群の不調和・・・それが、顎関節症の大きな原因です。従って良好な咬み合わせのヒトでも、筋肉バランスが崩れると顎関節症になりうる可能性があり、顎関節症は不正咬合が原因とされていた従来の考え方が次第に否定されるようになったのはこのためです。

(月刊 手技療法  2002年10月号に掲載)



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