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平成二年より心身医学的療法が社会健康保険の適応となったが現実にはそれらの療法を健保内で実践するには、医療機関の収支上極めて困難であり、例えば自律訓練法などはカルチャーセンター等の講習会で修得する程度であるのが実際問題である。また森田療法も原則的には入院療法であり、またたとえ入院出来たとしても自由診療として多大な経費を患者に負担させなければならない。一部の医療機関や大学病院ではこれらの心理療法を実施しているところはあるものの、現実問題として普及しているとは言えないのが現状である。また心理療法の研究者でさえ、論文や著書の中で「現在は私の診療所では行ってはないが・・・・」といった記載が多く見られる。また一般開業医においては神経症、心身症患者との遭遇によって、夜昼時間を問わない電話や頻繁な来院によって医院経営にも影響が出ることも併せて考慮しなくてはならない。一般心理療法と合わせ、これらの療法が修得しやすい環境をいち早く整備して、心理療法に的を絞ったクリニック、ワークスペースの整備をしていくことが当面の目標である。またこれらの心理療法は、「心の病」を持った人のためならず、すべての人の能力開発や、人生設計に非常に有用であると私は確信している。 |
| 自律訓練法 |
| 自律訓練法に興味のある方は自律訓練法の詳細は各種専門書や文献で調べるとよろしいのではと思う。 自律訓練法には大きく分けて二つのステージがある。それは基本公式による段階と、その後の黙想訓練である。わが国の自律訓練法の第一人者である筑波大の佐々木教授によれば、黙想訓練まで到達出来る症例は100人中せいぜい1,2人程度ではないかとのことであり、また基本公式をマスターして、応用出来るのにおおよそ半年、黙想練習にあってはそれ以上とされている。しかし現実問題としてそれではそれでは時間がかかりすぎる。 しかし私が今まで実践してきた方法で行えば、生理現象が起こり、トランス状態に誘導するのにおおよそ20分。光を見たり、指定した色を心像視したり、情動体験の段階まで約20分で到達出来ている。これは今までの概念とは逆に自律訓練法を修得する事によって体験する現象をあらかじめ経験する事が可能であるならば、その後のトレーニングは極めてスムーズにステップアップすることが可能であるとの私の経験からの結論である。 しかも今までトランス出来なかった人は皆無、100%の実績である。しかしながら未だ症例数が100に満たないこと、またその被験者すべてが、大変協力的でまた体験してみたいという意志も強く、私とのラポールもしっかりと成立しているなど好条件下であることも事実である。しかしすべての被験者にここまでの体験を経験させるには、それなりの技術と、実はある特殊能力を用いての事である。 今後は今以上の体制でより多くのデータを収集していきたい。そしてきちんとした医療行為としての範疇で実践出来ることを目的としている。それは、ある意味で医学的見地で認められた行為であると同時に社会でも認知されたものであるという意義があり、手法を煮詰めていくことがいずれ社会貢献につながるというのが私の考えである。 |