その2 薬剤の配合とオリジナル照射器への道のり




薬剤の配合から始まり・・・

ホワイトニング開発のヒストリー

ケンズホワイトニングから
クリスタルブライトニングへ。

パピオン
パピオンU
そして パピオンU改
2002年の春頃から、試行錯誤が始まりました。
基材に過酸化尿素、
それに触媒1を
触媒2も
それに・・
といった感じで、
各成分の配合を少しずつ試して行きました。

各薬剤の成分は、
おおよそどうにか見当は付いたものの、
いちばん苦労した物が照射器です。

現在で多くの歯医者さんに普及しましたが
当時は導入している歯医者さんもごく少数でした。



オリジナル照射器への道

当初は、充填物重合のために使われている
照射器を用いてホワイトニングをしていました。
これがなかなか大変で、
各社グリップ状になっていて
(ピストルみたいな物を想像してください)

手で持つ形になっているために
ずっと手で持ちながら5分間
8分間を照射していましたが
これをどうにか固定できないものかと、
いろいろなことを考えました。



展開的な光重合照射器 
これを固定するに苦労しました








こんな物を使って固定を試みたり。
これで、患者さんの頭上からつるしたり





照射器につける、
前歯全体に光を広げるガイド
これが高価 25000円

これを、倒して割ってしまった。
(川邊先生は平静を装っていたが・・・)
最終的にデントレード社から
このように発売されましたが
安定が悪くて、すぐ倒れる欠点が・・





何事も情熱と継続
..オリジナル照射器への道


照射器に関して
あれやこれやと思考錯誤しているときに
またや偶然にも面白いお医者様と
知り合いになりました。後にわかった事ですが
照明会社の御曹司だったのです。

2004年当時、中村修二氏という方が
青色発光ダイオード発明に関して
勤務先であった日亜化学工業を相手に訴訟。

発明の対価は中村氏の請求通り
の200億円との判決が出たことが
話題となっていましたが、
このことがヒントで
青色LEDを使った照射器を作る決心をしました。

たまたま、ネットで知り合った方が医師で
また色により皮膚のコラーゲン再生や老化防止
しわなどに効果があることがわかり
美容外科の分野でもLEDによる
光治療が行われ出した時期でもありました。

当時は、やっと高輝度のLEDが
普及し始め販売もされていましたが
まとまった個数のLEDを集中して
配列したランプを作るのは、自作キットによるか
国内で販売されてはいるものの
かなり高価な物でありました。

また、歯面と発光源との距離が開くと
距離の二乗に比例してエネルギーが
小さくなるので、LEDを密集させる必要があります。

通販で自作LEDキットを買ったり
秋葉原で電球代用のLEDランプ
(当時は小さい物しかなかった)
を試したりしていましたが

100v交流を直流にするための電源など
多くの問題がありました。

あれやこれやで・・・・


お医者さんが、中国特区・・・
香港の隣町・・・シンセンで・・・・
LEDランプを・・・作っていたのです。



LED実験中



2007年6月15日
 来るときが来た!!



何の事はありません。
単なる家庭用照明器具が発表され
発売開始になりました。

PSEマークを取った、単なる照明器具です。

名前はパピオン。
たまたま、私はこんな所を
照明しています



2009年進化を求めて






移動式ホワイトニングユニット試作
2009年1月



新型LED開発




第一次試作2009年3月



第二次試作
2009年4月

点灯すると従来型との差が・・・
段違いに明るい



第3次試作2009年6月

鋳型を用いて、造形しました。



第4次試作2009年7月


鋳型の精度が上がって来ています。



第五次試作2009年7月

ほとんど生産型に



2009年8月某日

完成試作品

2009年9月末

医療器具の認可を取得

発売予定

3.全国の歯医者さんへホワイトニング普及開始